あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか
- 発想を広げるには、①まず軸を定め (「文系の因数分解」)、②そこに明確な境界線を引いていくこと。例えば車であれば、軸の種類にはメーカー・車種・色などがあり、境界線にはそれぞれトヨタ/ホンダ・セダン/SUV・白/黒などが考えられる。
- 上記のように進めると、当てずっぽうで発想をするよりも、抜け漏れに気づきやすい。
- 上記のような考え方で、WHY/HOW/WHATのツリーを書くこともできる。例えば、「物価が上がっている」という主張に対して「なぜそうなったのか」の軸と境界線を定めて理由を洗い出し、その理由それぞれにまた軸と境界線を定めて…、と繰り返すことでWHYツリーが出来上がる。
- その他。①情報収集で大事なのは多様性と、新しい知識を得た際にそれを暗記ではなく理解すること。②著者はマイスターシュテュック149のBがお好き。③仮説を置かずに情報収集をすると、情報収集に盲点 (バカの壁) が入る。④インターネットが発展し、単なる知識の価値が下がっている。⑤思考力が活きるフィールドを選ぶことも大事。
論点思考や戦略思考以前の、頭の使い方・考え方について書かれた良書。